前と同じくツタヤディスカス「お店で返すと1枚無料キャンペーン」でタダで借りられたので観てみた『ライアンを探せ!』感想です。ネタばれありなので未見の人は注意。。
300字であらすじ
動物園で暮らす親子ライオン、サムソンとライアン。「野生生まれ」の立派なライオンと評判の父にコンプレックスを抱くライアンはいさかいからアフリカ行きコンテナに乗り運ばれていってしまう。ライアンを救うため、サムソンは仲間のキリン・コアラ・ヘビ・リスと一緒に動物園の外へ旅立つ決意をする。
最初の感想
やるじゃん(AA略)
ディズニー配給映画らしい作品だなあ、と。ディズニースタジオ作品かというと全然違うんだけど(実際、製作しているのはディズニーではない)、思ったほどひどくなかったよ。って誉めてるように聞こえない。ディズニー配給の非ディズニースタジオ作品のラインを分けて作っておけばここまで反感買わなかったんじゃないかと。
考えての感想
地上波なら悪くない、くらい。CG=超綺麗な映像、という売り文句が多いですが本作は実際満足感あり。ストーリーはかなり無理矢理な感じなので、もっとカートゥーンっぽくしたほうがいいんじゃないかな、ってそれ何てマダガスカルorz。もしドリームワークスが後の先で『マダガスカル』を作ったとしたらすごい有効打だと思います。
やっぱりストーリーがどうにも。もともとテレビアニメーションのスタジオのようなので90分にまとめることに慣れていない感じ。たぶん直しも大きく影響しているんでしょう。
ディズニーに合わせてなのか劇中歌もあり(ミュージカルではない)ますがそれは逆になくていい。
製作の背景とか
ハリウッド映画会社の動物CGアニメの大量生産はたぶん未だバブルのようでツタヤに行くと国内未公開の動物CG映画がいろいろあります。ドリームワークスはディズニーに対して『アンツ』や『シャークテイル』といったと同じ題材の作品を同じ時期にぶつけるという『編集王』みたいなことをガチでやっていたりしたりします。
今回は公開が遅かったので「パクリ乙」みたいな声が多いのですが、企画はディズニーの方が早かったと公式なインタビューで言っていたりします。ただ、今回はディズニー側がぶつけた、という話をどこかで読んだので事情通の人の発言を聞いてみたい。企画は先というものの、結局はドリームワークスの方が1年以上先でそれを受けてかかなり脚本に手を入れたよう。「withD」(デザイン系のニュースイト、ディズニーのDじゃないです)のインタビューで
「今回の作品で、ピクサーでもディズニーでもない新しい自分たちのスタイルを作ろうと思った。今後も○○的なものではなく、自分たちの道を切り開きたい。ピクサーにしてもディズニーにしても、『クリエイターを守る』と言いながらも、実際はつぶしてしまっている現状もあるしね」
widhD - スティーブ・スパッツ・ウィリアムズ監督インタビューより
というのが本作にあったであろうゴタゴタを想像させます。インタビューではほかにもストーリーが至らなかったことを自ら言っていたり…。なんだか、2Dスタジオ解散とか"American Dog"とかいろいろ思い起こさせます。
宣伝上の事情かと思いますが過去のニュースをあさると「ディズニーが脚本完成から実に10年の歳月をかけて育て上げた」とか「ディズニー」を全面に押してて勝手に頭を抱えてしまいます。「これはディズニー映画じゃないんだよー!」と言いたいです。そしてブランドは大切にしてほしい。ちなみに2作品の基本情報はこんな感じ。
| タイトル | ライアンを探せ! | マダガスカル |
|---|---|---|
| 製作 | C.O.R.E. Feature Animation | ドリームワークス |
| 配給 | ウォルト・ディズニー | ドリームワークス |
| 米国公開 | 2006年4月14日 | 2005年5月27日 |
| 日本公開 | 2006年12月16日 | 2005年8月13日 |
表現
サムソンが取り戻していく野生の感覚(ではないんだけど…)の表現が良かった。
スタッフロール
タイポグラフィとキャラクターのやりとりはイイ。でも冒頭だけネタ入れてあと適当なのはイクナイ。
映像
動物達のリアルさは毛の質感だけならピクサーより先行ってるかもしれない(そもそも毛キャラってサリーとレミーくらいですが)。いわゆるCGって妙なテカリとか明るさが気になるんですが本作は全然気にならなかった。フカフカしてた。ピクサーに限らず既にCGのレベルはここまでになってるんだなあと感心。あと、Flashみたいに滑らかでキレのある動きがちょっと独特だった。スタジオやアニメーターの個性なんでしょう。CGアニメーションで初めてそれを感じました。いい脚本さえあればメガヒットが狙えそう(って当たり前か)だし世界観を持ったスタジオになれそうと思いました。興行成績に懲りず良作を作ってほしい。
邦題
原題は"The Wild"。結構この"Wild"が台詞回しで頻出なんだけれども「ザ・ワイルド」とか「野生の~」じゃあ意味不明だろうし思いっきり変えるのはアリだと思う。ストーリーとも合ってるし。
個人的には映像がメインなので、既にBDが出ている数少ないディズニー配給映画のためどーせ観るならBDかと(DVDと同時発売は新作映画としては国内初らしい)、もしくは地上波待ちで。
【参考】ディズニーDVD公式 | ライアンを探せ! DVD&BD 公式サイト
【参考(Googleキャッシュ)】シネトレ - インタビュー 日本の懐かしCMも手がけていた『ライアンを探せ!』監督×プロデューサーにインタビュー
【参考】withD - 映画『ライアンを探せ!』特別インタビュー
【参考】C.O.R.E. Digital Pictures









