オリエンタルランドが本社の清掃業務を右翼関連会社に委託していたことを読売新聞が報道、追ってオリエンタルランドも説明会見を開きました。実際に業務に当たっていた会社(名前は出ていない)は普通の会社のようで、仲介していたのが今回問題となった「中央興発」という会社。1984年9月1日から現在まで年間1億1,000万円から1億4,000万円で受注、その約6割の価格で丸投げと受け取れる委託を行っていたとのこと。取引は8月31日をもって契約を満了し解消するとのこと。
オリエンタルランドの説明としては「右翼関連だが暴力団関連ということは知らなかったし、金額も妥当、地元企業だった、契約解除のタイミングはたまたま」。うーん、ちょっと歯切れがよくない…。ビル管理の子会社(舞浜ビルメンテナンス、平成13年6月設立)があるのですから価格が妥当かどうか知らなかったってことはないですし、そちらにまとめない理由がない。値段を検討した上で格安、だとギリギリですがマージン分が実際高い(同業他社との価格検討をしたという説明をしていますが…)わけで。要は埋立事業/漁業交渉の取りまとめに協力してくれたのお返しとしての取引が続いたということだろうなー、と企業OLCに興味がある人は思うはず(というかそうなんでしょう)。というかそんな本も出ている。イメージが主力商品(東京ディズニーリゾート)の大きな部分を占めるオリエンタルランドとしては、マイナスイメージは好ましくはないんですが、今回はうまく使ってもっと説明のしようがあったんじゃないかなあとも思っています。加賀見社長の「忸怩たる」ってのは師と仰ぐ高橋さんとの関係を思うと複雑…、言わざるをえなかったんでしょうか…(「忸怩たる」は恥かしいという意味、悔しいという意味で使われる例の方が最近目立ちますが、どちらを意図しているんでしょう)。よく理解していたが数年間交渉経て解除の合意に至った、とかだともっと理を得て、もう叩いてもホコリはでませんとアピールできる機会だったかもと思うわけです。普通の株主(株を持っている会社をよく調べている)はこれで手が切れるのならば仕方ないかと諦めそう(「よくぞ断ち切った!」という受け止め方もあるかも)。古くて大きな会社はこういった闇を引きずっているところが多々ありますから…。大株主ベスト3はまあわかってるでしょうし下手に騒ぐと自分も損するので何もなしでしょうね。
個人的に思う今回の問題は2つでしょうか、まずは一般に伝わったダーティーなイメージ。ニュースを流し読みしてる人がカストーディアルキャストと本件をイコールと思って書いている人なんかもいて、23年かけて築いたものが一部で台無しになったりしています。既にオリエンタルマジックでGoogleニュースには「ディズニー」検索で出てこないようになっていたりしますが、逆に「パークと無関係の本社の」清掃業務ってのを周知徹底したほうがイメージ的には効果的かも。まあ、これは半年もするとすっかりほとぼりも冷めるでしょうが、ディズニーヘイトの格好の例として一部に残るでしょう。TDL開業当時ならともかく、社長交代や上場の時に一掃しておくべきだったものが残ってしまっていた(なので今回片付けたのかも)。それを処理しないうちに報道されたのはOLCの脇の甘さでしょうね。報道もなんだかまちまち*、で結局よくわからないマイナスイメージだけ残ると。情報をコントロールできないのなら咎められないことだけをやってほしい。今回は後手に回ったのがマズかったですね。
*舞浜狂で複数紙(日経・読売・朝日・産経・毎日・CNN・ロイター通信)の記事へリンクを載せるのは「新聞は併読を」という意図があります。報道内容の違いは何か?報道している紙としていない紙があるのは何でか?そもそも報道されてないんじゃないのか?そんなことを思いながらニュースを読んでもらうきっかけになればと思っています。今回も報道機関によって報道内容が細かいところで違っていますよ。
もう一つは社員・キャストのモチベーション・モラルへの影響、これが心配です。頭を下げないといけないのは世間や株主よりもOLCの誠を信じていた社員・キャストでしょう。ちゃんと腹割って説明しないと、コスト削減でTDL→TDRへの移行を支えた真面目な社員・キャストはきっとグレますよ。その資金さえあれば!と思っている社員もいそう。「見返りなく払ったわけでなくTDL実現にはどうしても必要だった、今後は断ち切る」とちゃんと説明しつつ、誠実でない流れを同じように断ち切っていくと。今回の契約解除のきっかけが報道だったとしたら、そういった報道&取材は今後もどんどんしていってほしいところです。以上、丸一日出遅れた舞浜狂でした。